平山信一の「今日のひとりごと。」vol.101

平山です。今年もエアコン負けしてつらいです。

前橋競輪は16日から『日刊スポーツ杯・鈴木保巳メモリアル(FⅠ)』です。
前橋競輪ではおなじみになったシリーズですが、若いファンの方は「鈴木保巳って誰?」という方も多くなったのではないでしょうか。

私は日刊スポーツの鋭いコラムのファンだったでその印象が強いのですが、もともとは群馬の競輪学校1期生、引退後は鈴木道場をひらき1970年代の群馬王国を作り上げ、競輪解説に活躍された方です。

という訳で今回、今も残る鈴木道場の2人に話を聞いてきました!

■1人目/櫻井学選手(84期)

保巳さんはそれこそ生まれた時から知っていて、物心ついた頃は「テレビに出てるおじちゃんだ」(注:鈴木保巳さんは群馬テレビの競輪中継に出演されていました。)と思っていました。
回りから聞いたり、テレビの解説で見るような厳しい感じはなかったですね。
(保巳さんの息子)一正さん(48期)の方が厳しかったです。
アマチュアの時は「1周何秒で走れ」「ゴール前のスピードは何キロで」と細かく設定されたメニューをこなしてました。
一正さんからレースのことを、保巳さんからは社会人というかプロの心得を教わったと思います。

平山信一ブログvol.101①

■2人目/櫻井紀幸選手(68期)

高校で野球をやっていたのですが、甲子園ではレギュラーが取れず、大学で野球続けても・・・と悩んでいた時に、(保巳さんの弟子)福島正幸さん(22期)を紹介されました。
で、その流れで鈴木道場にいったのですが、誰も「聞いてないよ」と(笑)。

その後、鈴木道場の雑用とかをこなしている間に道場入りが認められましたね。福島さんにも見てもらっていたのですが、福島さんが忙しくなってその後からは鈴木一正さんたちに見てもらっていました。
その頃はまだ若くて、高校の部活のノリだったんですよ。
ソファーで新聞読んでる時に保巳さんが入ってきて、座ったまま「おはようございます。」って挨拶したら、頭をバチーンって。
「挨拶は座ってするもんじゃないよ!」と怒られました。厳しかったですね。

平山信一ブログvol.102①

前橋競輪ではただ1人、シリーズタイトルに名を残す鈴木保巳さん。
道場には今回出場する浮島知稀選手も入り、保巳さんが残した功績は次世代に受け継がれようとしています。

平山信一

平山信一

千葉県産千葉県育ち。2012年よりひょんなきっかけで前橋競輪実況を担当。スポーツ観戦が趣味。特に相撲と千葉ロッテとアイスホッケーに関しては語らせたら止まらない。家に猫3匹。