平山です。あけおめことよろです。
今年も19日からウィンチケットミッドナイト競輪で前橋競輪が始まります。
いつもよりちょっと遅めのスタートになりましたが、一年よろしくお願いします。

さて、突然ですが競輪選手会の支部、全部でいくつあるかご存知ですか？
…答えは36！私も今数えました。

その中で、支部内に競輪場がない支部が2つあるのをご存知でしょうか。
答えは、宮城支部と鹿児島支部の2つです。
東にいると宮城支部(宮城・山形)はなじみがありますが、鹿児島支部・・・、遠いな・・・、謎だ・・・。
ということで、今回は鹿児島支部長をつとめている、四元慎也選手(宮崎・写真)に鹿児島支部についてうかがいました。
題して「前橋から一番遠い支部 謎の鹿児島支部に迫る」です。

－四元選手、よろしくお願いします。
四元選手(以下四)：今ちょっと待ってください！そろそろ合格発表が・・・。
(この日は競輪養成所127期・128期の合格発表の日で、検車場にも合格者一覧が貼られていました。)

(待つ私。その間に「弟子受かって良かった！」「彼、落ちたのか！タイム出ていたのに！」「この子は○○さんの息子？」など、紙の前に多くの選手が集まっていました。)

－改めて、よろしくお願いします。今回、「謎の鹿児島支部に迫る」でブログを書こうと思っていまして。
四：(笑)。

－まず、鹿児島支部はいったいどこにあるのか、調べてもわからなかったのです。いったいどこにあるのですか？
四：鹿児島支部は鹿児島・宮崎・沖縄の3県で構成されていますが、支部は支部長の交代ごとに移転しています。今は僕がやっているので宮崎ですが、前の井上洋二郎さん(鹿児島50期・2012年引退)がしていた時は鹿児島でした。自宅だったり、部屋を借りたりで事務スペースを作っています。

－鹿児島支部の所属選手は何人くらいですか？
四：46人(1月18日現在、宮崎14人、鹿児島14人、沖縄18人)です。宮崎も鹿児島も沖縄も離れているので、支部総会でもなかなか全員が揃うということはないですね。

－バンクも各県に一つずつ
四：宮崎は観光地の青島の近くに400バンクが、鹿児島は大隅半島の南大隅町根占(ねじめ)に333バンクが、沖縄は那覇から1時間ほどいったところにある北中城村(泡瀬)に333バンクがあります。この前、根占が国体とインターハイで改修工事があって、その時は鹿児島の選手が宮崎まで来て、で、今は宮崎バンクが国体に向けて改修工事が入っていて使えません。なので、今度根占まで練習にいきます。2時間半くらいかかるのかな(笑)。

－最近の鹿児島支部を見ていると、若い選手が増えてきたように思えます。
四：そうですね。最近ですね。前は地域の高校・大学の自転車部との連携が上手くいってなかったところがありました。前田(義和選手・鹿児島94期)くらいからかな、自転車部から選手を目指す子たちが出始めています。学生同士で、情報交換をしますし、そのなかに競輪選手の賞金が高くなったのを見て、選手を目指す子が増えましたね。それに沖縄は他県から移籍する選手もいますし。

－宮崎に目をうつすと、久島尚樹選手(100期)が今期初S1に上がって。
四：宮崎からは久しぶりですね。本田博さん(67期・2023年1月引退)が2007年に1班になって以来です。宮崎の子はみんな真面目ですが、中でも久島選手は真面目で。あとは田村(大選手・119期)！田村選手がかなり引っ張っていますね。
前橋に来る前の練習も、「前橋に移動しないといけないから、軽くで引き上げるわ！」と伝えたら、田村選手が「だめです。四元さん。もう一本行きます。」。なので足がもうパンパンで。アマチュアの時にしごいたので、お返しをされています。おじさんいじめですね(笑)。

－127・128期の合格発表でも鹿児島支部から5人が合格しました。
四：今回合格した子だけじゃなくて、まだアマチュアが数人います。

－その子たちが選手になったら、鹿児島支部も大所帯ですね。
四：ただ、3つの県が集まっての人数なので、各県で20人、30人と選手が増えてくると楽しみですね。
(終わり)

競輪場がない、ということはイコール、地元バンクがないというハンデがあるわけですが、それを若い力で乗り越えていく鹿児島支部、今のうちに目をつけておいたほうがいいですよ！