平山信一の「今日のひとりごと。」vol.52
平山信一
2022.09.17
平山です。
この仕事を始めてから十年過ぎましたが、実は今まで、選手の練習風景をしっかり見たことがありませんでした。
「○日に支部練習があるんでお待ちしています。」
行くしかありません。朝から行ってきました日本トーターグリーンドーム前橋です。
仕事もないのにグリーンドームに来たのは何年ぶりでしょう。今回のブログは支部練習レポです。
「おはようございますー。見学です。私は絶対走りませんよ。」
とすれ違う選手に挨拶しながら、バンクの中に向かいます。
30人くらいの選手が揃った頃、バンク真ん中の搬入路から爆音が。
“ぶぉん、ぶぉぶぉぶぉぶぉ~~~~”
誘導のバイクが登場です。その日バイクを運転していたのは、瀧野勝太選手と、青木亮太選手。
そのままあの前橋のカントを颯爽と周回しています。すごい。
バイクがゆっくり周回していると、その後ろに一人、また一人とつけていきます。
「40周!」
青木選手の声が響きました。40周?
私「何が始まるんですか?ウォーミングアップですか?」
青木選手「周回練習ですね。最初は35キロくらいですが、徐々にペースを上げていくんで、ウォーミングアップとはちょっと違いますね。人数が多いんで二列併走で先頭交代していきます。外併走があるんで、競輪の練習になるんですよ。」
最初の20周くらいまでは雑談が聞こえてきましたが、徐々に各選手が無言に。
「あと10!」
「あと5!」
終盤はレースの最終周回くらいのスピードにあがって、こぼれていく選手もちらほら。そして40周バイクも選手も走り抜きました。
私「あれ、まだバイク止まらないんですか?」
青木選手「このあとはついていく選手がいなくなるまでやります。ただ、さらにペースを上げていくのでかなりこぼれてくと思います。」
最後までバイクに付け切っていたのは小林泰正選手。このあと親王牌も控えます。頑張ってほしいです。
インターバルを置いて・・・、いや、向こうからローラー音が聞こえます。乗り込んでいる選手がいるようです。
このあとはスプリント強化の練習。バイクで引っ張って加速をつけさせてから、2コーナーでバイクが離れて200mタイムの計測です。
タイムを計っている瀧野選手のところに、終わった選手が寄っていきます。
「2本目いける人は行きますよー。」
2本目??すごい・・・。
見学は午前中だけでしたが、昼を食べて戻ってくる選手や、そのままバンクで乗り込む選手…競輪選手はやっぱりすごいなと思いました。
で、この日に支部練習にお邪魔したのはもう一つわけがあります。結局仕事があってグリーンドームに来たのですが、それは親王牌の時にご紹介したいと思います。
前橋競輪は17日からスポーツニッポン杯です。三連休の方も多いかと思いますが昼間開催、お楽しみください。
千葉県産千葉県育ち。2012年よりひょんなきっかけで前橋競輪実況を担当。スポーツ観戦が趣味。特に相撲と千葉ロッテとアイスホッケーに関しては語らせたら止まらない。家に猫3匹。