群馬支部ブログ「心にググッと群馬支部」vol.8 – 宮内善光選手
宮内善光選手
2024.02.26
前回のつづきです。
大会当日。
場所は茨城県、こもれびの森という大きな公園の敷地内。
この日はスパルタンレースの為、貸切です。
いざ会場へ着いてみると想像以上の大会参加者にびっくりしました。
そして会場の熱気もスゴイ!
お祭りと運動会を足したような、なんとも言えない雰囲気と盛り上がりに自分のテンションも上がってきます。
エントリーで受け付けをしてゼッケン番号が書かれたハチマキと、タイム測定のためのリストバンドを受け取り準備完了。
あとは発走時間を待つのみです。
発走までまだ時間もあったのでプラプラとあたりを探索。
Tシャツやサプリメント、トレーニング器具など様々なお土産が売っていたり、至る所でイベントが行われていてただ歩いているだけで楽しめました。
発走時間30分前になりストレッチや軽いランでウォーミングアップ。
だんだんと気持ちも入ってきて、これってなんだか競輪のときと一緒だなーとふと思いました。
ウォーミングアップも終わりスタート位置へ集合します。
周りの参加者を見回すと老若男女、様々な人が。
比較的若い人が多いかな。
スタート脇にはDJブースが設置してあり、アップテンポな曲で大会を盛り上げてくれていました。
発走前に参加者全員で「エイエイオー!」的な?掛け声を叫ぶのですが、共に競い合うライバルたちとの一体感が生まれてますます気合いが入りましたね。
号砲が鳴りいざスタート。
勢いよく飛び出す人や携帯で動画を撮りながら走る人、カップルで手を繋いで走る人など様々です。
僕は誰かと競い合うこともなく、オーバーペースにならないようとにかく自分のペースで走ろうと思いっていました。
初めての参加なのでどのくらいキツいのか、どのくらいのペースで走ったらいいのかが分からなかったからです。
前半は抑えめに走り、後半余裕があればペースを上げるつもりでいました。
初めの障害物を登り、続く障害物も何個かクリア。
順調にきていて心の中でこれはけっこういい線いけるんじゃないかと思っていました。
が、ハプニングが襲います。
ロープを登る障害物で手の皮が剥ける怪我をしてしまいました。
その後の障害物は雲梯や重い鉄球を持ち上げたりなど、手を使う種目はまだまだ残されています。
各障害物で失敗するとペナルティとしてバーピー30回(女性は20回)を消化するまで次へ進めません。
ペナルティを食らってしまうとかなりのタイムロスになってしまうのです。
このスパルタンレースのコツは障害物を慎重にクリアし、いかにペナルティを喰らわないかがとても大事です。
にもかかわらず雲梯で落ちてしまいペナルティのバーピー30回。
このバーピーがまたキツいんです。
かなり体力を奪われます。
その後の障害物でもまたペナルティで2回目のバーピー。
このあたりが1番キツかったですね。
心折れそうになりリタイヤしようかとも思いました。
かなりタイムもロスしたし、指の怪我で満足に物を掴めない。
おまけに有酸素と無酸素運動が繰り返される無限地獄。
誰だこんなレース考えたやつ。
こんなキツいならもう2度と出ねえ。
走りながらそんなことを考えながらもひたすらゴールを目指しました。
とにかくゴールが遠い。
障害物ありの5キロが普通に走る5キロよりいかにキツいか、身をもって知りました。
なんとかゴールまで辿り着き無事にゴール出来たときはなんとも言えない満足感と、さっきまで二度と出ないと誓ったはずが、また出たいなと思わせる程の感動が込み上がりました。
タイムは48分50秒💦
1,637人中101位。
40~45歳の参加者201人の中では16位でした!
初参加にしてはまあまあではないでしょうか。
ペナルティがなければあと5分くらいはタイムが縮められてもう少しいい準位だったのかな、と。
そう考えると悔しくて次こそは!と思ってしまいます。
スパルタンレースにハマる人はこうやってハマったいくんだな、と。
そして自分もハマりそうで、、、。
次の6月の大会にエントリーしようか迷っていますし、ランニングも続けていこうと思っています。
スパルタンレースは新しい挑戦でとても勉強になることばかりでしたし、とてもいい刺激になりました。
これからも新しい場所を訪れたり、新しい人と出会ったり、新しい経験を重ねていけたらいいなと思っています。
人生で経験することは全てが繋がっていますし、一見競輪とは関係がないことでも様々な経験が人を成長させ、選手を成長させてくれます。
これからも競輪選手として頑張っていきたいと思っていますので、温かい目で見守っていただけたら幸いです。
ここまで見ていただきありがとうございました。
それではまた。
群馬県出身。日本競輪選手会群馬支部・88期生としてデビュー。 初勝利は2003年7月19日の弥彦競輪。師匠は須田一也選手(群馬・62期)。 ニックネームはぜんちゃん・ぜんくん。特技はクレー射撃。