平山信一の「今日のひとりごと。」vol.77
平山信一
2023.08.18
平山です。忙しいです。
突然ですが輪行袋ってご存知ですか?
このブログまでにたどり着いた方はご存知かと思いますが、自転車を分解して持ち運びできる便利なバッグです。
検車場での選手の姿を見ていると、自転車以外のものも入れられる輪行箱の方が断然多いんですが、たまに輪行袋を押しながら検車場に登場する選手もいます。
今日(8月17日)が前検だったので、インタビュー収録のためにいつものように検車場にいたのですが、そこにはかなり年季の入った輪行袋が。持ち主は埼玉の高橋昇平選手。話を聞いてみました。
-この輪行袋、どうやって手に入れたんですか?
高橋選手:
埼玉支部で代々受け継がれているんですよ。最初が高橋清さん(埼玉4期・1952年選手登録・1987年引退)だと思います。
高橋清さんのその時の住所が輪行袋の裏地に書いてあって(と輪行袋の裏地を見せる)、おそらく高橋清さんから次の世代、次の世代と渡っているのでしょうね。
-そして今、高橋選手の手に
高橋選手:
僕は高橋幸司さん(埼玉55期・2014年引退)からもらいました。
いずれは、埼玉支部の若い選手にあげると思うのですが、長身選手が使うようなフレームサイズが大きい自転車だと入らないんですよね。
今、弟子がいますが、背が高いので自分と同じくらいの背じゃないと(笑)。
-輪行袋、今となっては珍しいですよね
高橋選手:
そうですね。でも利点もあって、20キロ以内なら飛行機に無料で載せられますし輸送代がかからないんですよね。
あとは商売道具だから、肌身離さず持って行きたいですね。
こんなところにも競輪の歴史があるのですね。奥深い。
前橋競輪は18日から「日刊スポーツ杯・鈴木保巳メモリアル KEIRINライジングスターズ」が始まります。
前橋競輪の歴史を作り上げた方の一人、鈴木保巳さんの冠シリーズです。先輩方からまたいろいろな話をうかがえたらと思っています。
千葉県産千葉県育ち。2012年よりひょんなきっかけで前橋競輪実況を担当。スポーツ観戦が趣味。特に相撲と千葉ロッテとアイスホッケーに関しては語らせたら止まらない。家に猫3匹。